あん
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数年前に、映画館で見た『あん』
その時は、河瀬直美監督の話題から見ようと思ったのだけど。
毎日新聞に時々「たたなづく」と題して、
文章が載っていた。
奈良で子育てしながら、
家庭菜園で、野菜を収穫している姿が、
意外だったのを、覚えている。
今日の番組欄に、『あん』放送と。
今はおられない希林さんと、市原悦子さん、お二人がでている。
希林さんの「一切なりゆき」を読み、
その前に「日々是好日」は、お友達に本を借り、映画館で見た。
市原悦子さんの
「おばさんデカ桜乙女の事件帖」は、亡くなられてから見た。
放送時間にあわせて、食事の時間をずらして。
さくら乙女は一生懸命で、可愛い人だった。
うまいな~と。
また、ぴったんこカンカンの二人の珍道中は、
安住さんを悩ませ、
何度見ても笑ってしまう。
その中で市原悦子さんが、
「子供の詩」を読まれたのは、忘れられない。
声が好きだ。
希林さんもそうだけど、
年を重ねた方の、
朗読や、ナレーションは、とても惹かれる。
声に味がある。
『あん』をテレビで見た日、
偶然なのか、
その日の新聞一面中央に、
ハンセン病の記事がでていた。
沢知恵(さわともえ)さん(48)は、
ハンセン病療養所に、
隔離された方の詩に、自ら曲をつけ、コンサートを開いている。
祖父と、父と親子三代にわたるクリスチャン。
牧師の父正彦さんが、夏季伝導で島を訪れ、
5年後、生後半年の知恵さんを島へ、連れて行ったとき、
戸惑う患者さんに「抱いてやって」と促したそうだ。
限られた中で生きた人たちは、
そのことを今も忘れずに覚えているそうだ。
おじいちゃんと、お父さんとそして彼女と三代で関わった記事だった。
『あん』を見て、記事を読んで、
忘れられそうな人たちの思いを、また思い返した。
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