たくさんの着物
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嫁入りの時、
着物大好きな叔母が、
あれこれ、あれこれ、
私の知らないところで揃えてくれた。
写真に残る記憶によれば、
宮参りと、お寺の稚児行列で着物を。
ウールやアンサンブルは、
何度か着たけど、
子育てなど忙しくなると、
着る暇もなく。
箪笥の中に。
孫の祝い着を用意して、
一安心と、思っていたら、
私の着物を見ていただく機会を得た。
箪笥の中からめぼしきものを、物色して見て頂く。
殆どが、着ないまま、うん十年。
布おしめと化した浴衣地と一緒で、
少しばかりの費用はかかるけど、
日の目をみないまま、
ゴミになるのはしのびない。
何年か前も、
同じことを考えた事があったのだけど、先に進まず。
この度が、丁度良い機会だったのかも。
総絞りの羽織りは好きなものだったけど、
今時は丈の長い羽織が主流だとか。
(古い写真を加工したので、色が飛んでますが。)
帯にすると、
高価な帯になるそうだけど、
多分使いこなせず、また、箪笥に逆戻りになるかも。
この羽織で、
3つ身(5歳くらいの子が着れる)の着物になると。
ほ~~のった!
孫の衣装に早変わり。
薔薇の館さんによれば、
身体の大きな子は、
一つ身の着物(祝い着をぬいあげたもの)が
着れないこともあるそうで、
なんとなく大きくなりそうな孫にはいいかも。
お正月にちょこっと着せるのも可愛いし。
3つ身に被布を着せるのも、かわいいし。
この羽織も生き返る。
是非にと思った。
この訪問着は、
稚児行列に子供と着たもので、
職人さんが言われるには、
良い着物は糸も多く使われ、
ズシリと重いのだそう。
手描きで肌触りも違うそうな。
これは、
そのころでも高価だったのではと言われた。
なので手描きの色やけ、しみの手直しは大変なのだそう。
時間もかかるし、お値段もはる。
好きな着物ではあるけど、この度は保留。
淡いピンクの地紋入り色無地を、染め直して貰うことに。
その着物にあう、銀糸の帯も丸洗いしてもらおう。
これなら娘が七五三や、入学式に着れるだろう。
あ~だこ~だ言っても、
持っていなければこういう話にもならず、
呉服屋さんや、京都の職人さんに、
いろいろ聞いたり、教えて貰えたのは、楽しかった。
箪笥の中の着物が、
日の目をあびる相談なのだから。
孫の祝い着から始まったこの展開に、驚くばかりーー
出来上がりが、楽しみです。
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